2009.2.6〜7 新竹取物語〜冬の巻
近江扇子の扇骨は、300年を誇る伝統産業です。全国の90パーセントが安曇川地域で作られています。扇骨の材料は、安曇川沿いの良質の材料を使用していたのですが、生産量が増えるに従い材料が不足し、現在では、台湾や中国から輸入しています。そのため、竹林は荒廃しています。
私たちは、安曇川河畔林の荒廃した竹林を整備し、竹林公園をイメージし、美しい竹林景観を蘇らせる取り組みをしています。私たちの活動を新竹取物語と名づけ、先人の皆様の思いを子孫に伝えるべく、2007,7月から、整備活動をしています。荒廃した竹藪は、人が再び関わることで豊かな自然を取り戻せました。落ち葉をサッーと取り除くと、そこに、カブトムシが“いるわいるわ”・・・感動の連続です。カチカチの硬い土壌も「ふかふかで気持ち良い」とおっしゃいます。先日、クモの冬眠を初めて見ました。小鳥も竹に巣を作り、3階のマンションになっていました。私たちの小さな体験会場ですが、次々と感動体験があり楽しみです。以前、ミョウガ・茶を作っておられたようです。私たちも大切に育て、体験学習に利用させていただきます。高島市の里山は、人と自然の良き“つながり”による生活空間そのものであることを、改めて学習しました。里山では、大人には、懐かしい、子供には、新鮮な体験・感動がいっぱい詰まっています。
私たちは、近江聖人中江藤樹先生の教えに学び,竹藪をホームグランドとし、エコツーリズムで、“人と人””人と自然“”人と未来“のつながりを少しずつ再構築していきます。土の人と風の人が、ともに感動し、づっと未来にまで共有し続けることができたら、素晴らしいではありませんか。藤樹先生の教えに由来する”三尺の泉“のように、私たちにできる小さなことを、コツコツと実践し、積み重ねていきます。ありがとうございました。
(スタッフ一同)
写真は、コチラ
環境省の広報誌「エコジン」で、紹介していただきました。
「エコジン」は、コチラです。
環境省のホームページ http://www.env.go.jp/ から
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掲載していただいたのは、3月号26ページです。
「エコジン」は、3月号から電子書籍となっていますので、無料で見て
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